こんにちは。Yusukeです。
GRITの意味からその良さまで、語ってきましたが、「良いところしか言ってないじゃん」なんて声もあると思いますし、実際GRITに対する批判も結構出ていますので、この記事で解説してみたいと思います。
GRITに対する批判・デメリットを検証
GRITは、米ペンシルベニア大学心理学教授のアンジェラ・ダックスワークの研究発表によって、才能を上回る画期的な成功術として、大きな注目を集めるようになりました。
しかし、その注目度に比例して、多くの批判を唱える人も出てきています。
まずは、その批判の内容について見てみましょう。
批判は主に2つある
僕がよく目にするGRITの批判は、以下の2つです。
批判①:努力が強調され過ぎて、メンタルが疲弊してしまう。
批判②:努力すれば成功するなんて当たり前でしょ?
僕も、GRITのメリットについて語っていますが、実はこの2つの批判は僕自身もGRITを探求する過程で、疑問に感じたことがありました。
しかし、今ではこうした疑問はクリアになっていますので、この2点それぞれについて解説します。
批判①解説:そもそも興味を持つことに主軸が置かれている。
批判①については、 GRITが継続的な努力について多く触れられていることから来ていると思います。つまり、「GRITを実践することは、修行僧になることと同じで、これはGRITのデメリットだ」という受け止め方から来ています。
その批判について、僕は間違っていると思っています。
そもそも、GRITを習得することの前提として「興味」があります。自分が楽しいと思うことをやってこそGRITの源泉である「情熱」が生まれます。
つまりGRITでは努力=「つらいもの」では無く、努力=「喜楽」であり、メンタル面で疲弊を生じさせるどころか、満足感を充足させる効果があるのです。
批判②解説:GRITは努力の質を高めることに着眼
批判②は、GRITの力として努力>才能については理解できるが、数々の既存成功哲学でも努力の重要性について、謳われている中で、「目新しいことが何もないじゃないか」という批判です。
確かにGRITの研究において、努力が重要視されているという点では、全く目新しさはありません。
しかし、GRITが努力において重要だと言っているのは、GRITならではの努力の質、努力の仕方であるという点で、独自のスタイルを築いています。これは「意図的な練習」と定義されています。
※意図的な練習については、以下URLの記事にて解説していますので、ご覧下さい。
http://y-bizind.com/self-help/grit-learn-kotsu/
ストレッチ目標(高めの目標)を設定したりして、PDCAを回していくことがGRITを高める上で効果的ということです。
そして、その意図的練習につらさを感じず、高揚感を覚えながら実践していく鍵が上段で触れている「興味」と、それに加えて「ルーティン」です。
GRITには、この2つをベースに、意図的な練習を日々実践すれば、その力を効果的に高められ、つらさを感じずにある意味自動化で、達人への道のりを歩んでいける、という術が含まれています。
以上、僕が調査したGRITに対する2つの主要な批判について、解説しました。
しかし、そもそも、なんでそのような批判が生じるのでしょうか?
批判が生じる背景
GRITについては、アメリカのビジネス界や教育界を発端とした概念であって、その後に国内に輸入されてきた概念です。国内のビジネス界において、自己啓発セミナーや会社の研修プログラムや人事評価制度に組み込まれるようになりました。
そのように広くGRITが活用されてきている中で、各メディアやインターネットサイト等通じて、GRITに対して色んな人が解説するようになりました。
その中で一部、GRITについて、唯一無二の完全な概念である、というような描写が増加してきています。
そういったGRITを神格化したものが、様々な人の目に留まるようになったことが批判の背景にあると僕は思います。
確かにGRITは完全なものではないが・・・
確かに僕もこのブログで、やり抜く力は非常に強力な武器であると伝えていますが、GRIT単体では決して完全では無く、それを補完するものは必要なのではないかと考えています。
コミュニケーション術、ビジネス戦略、セルフコントロールなどなど…
これらはGRITが語る領域とは異なるものですが、実際にビジネスを成功させる上では、必要になってくるものです。やはり、成功するための唯一無二完全なる概念は、存在しないんですよね。
しかし、批判の対象になるほど、国内も含めて様々な人々が、GRITに関心を寄せているという事実はあります。実際に、様々な会社でGRITを活用して成功している事例も出始めていますし、その効果の高さは確かにある、と僕は思っています。
そして、僕がGRITに対して抱くものは、人生を成功させるための根幹の概念です。
自身が持つコアな所にGRITを据えて、そこから派生して具体的に行動していく中で、様々な成功術をスキルとして補完していくことが、GRITの捉え方として最適なのかと思っています。